第160章ジェームズはここに2,192回滞在しました

「全部思い出した。これだ!」

店主はシャーロットの携帯電話をのぞき込み、興奮した声で言った。

ジェームズとシャーロットの視線が写真に落ちる。

一枚は、店の外を並んで歩く二人を捉えていた。シャーロットは甘い笑みを浮かべて話していて、ジェームズの表情は読み取れないまま――それでも彼はわずかに彼女のほうへ頭を傾け、言葉を一つもこぼすまいと耳を澄ませている。

別の一枚は、二人が店に入る瞬間だった。シャーロットは気づかないまま扉にぶつかり、ジェームズの顔つきが一瞬で鋭く変わって、反射的な心配がにじんでいた。

二人のやり取りは幾つも切り取られていたが、シャーロットの胸を最も揺らしたのは、まるで今...

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